よもぎ蒸しで『子宮ケア』ができるの?
意外と知らない「子宮」の話
女性が子宮の存在を意識するのは月に一度の生理時くらいかもしれませんが、実はこの生命が誕生する子宮は女性の体のパワースポットともいわれています。
そのため、女性はとくに子宮をきちんとケアしていく必要があるのです。
では、子どもを望んでいない人はケアしなくても大丈夫なのでしょうか?
いいえ、決してそうではありません。
子どもを産む産まないに関係なく、子宮をコントロールしているのは女性ホルモンですから、大切にしなければなりません。子宮が正常に機能しているからこそ、女性は美しく健やかな毎日を過ごすことができるのです。
子宮ケアの必要性
昔の女性は出産回数が多く、一人で4~5人以上子供を産む人も珍しくありませんでした。その場合、一生の生理回数は100~200回程度だといいます(初経が平均16歳、閉経は40代後半)。
一方、現代の女性は、ライフスタイルが多様化するなかで出産回数も0~2回程度回程度に留まり、一生の生理回数も450~500回くらいといわれています(初経は平均12歳、閉経が50代前半)。
出産回数の減少、初経の低年齢化が要因となり、現代の女性は昔の女性と比べ遥かに多い生理回数を経験しています。
毎月生理が起こり続けることは子宮への負担にもなり、卵巣がんや子宮内膜症といった女性ホルモンに起因する婦人科トラブルを引き起こす一因ともいわれています。
また、現代人の生活習慣にも子宮にダメージを与える要因があります。
子宮にダメージを与えやすい生活習慣とは
無理なダイエット
偏った食事で無理なダイエットをしたり、極端に体重を落としたりすることは体の防衛反応が働いて子宮に負担を与えます。
肥満
太り過ぎも体に負担がかかり、血流が悪くなることで生理痛を重くさせます。
食生活の乱れ
欧米型の脂肪をたくさん摂る食生活も、子宮や卵巣の働きを鈍らせる原因になります。
冷え
冷えると骨盤内の血流が悪くなり、子宮や卵巣に女性ホルモンが十分に行き届かなくなります。そこから生理トラブルを引き起こしやすくなります。
ストレス
ストレスは子宮にも大きな影響を与えます。過度なストレスによって自律神経が乱れ、心身ともにアンバランスな状態になってしまいます。それにより、月経不順などになり深刻な病気につながることもあります。
よもぎ蒸しで子宮ケア
病院に行くほどの症状ではないけれど、体が重い、朝起きられない、生理不順が続いている、など体調があまりよくないと感じられるとき――いわゆる「未病」という状態の治療は、漢方を使う東洋医学が得意としている分野です。
しかし、漢方薬で治療するほどではないと感じる方は、まずはよもぎ蒸しを試してみてはいかがでしょうか。
よもぎには、ホルモン調整作用や血液循環を改善する精油成分(βカリオフィレンなど)が含まれています。
下半身から全身を温めることで新陳代謝が上がり体内の老廃物や有害な毒素などを排出すると同時に、よもぎやハーブの有効成分を皮膚や粘膜から吸収することができるのです。
それにより、子宮(女性器官)や消化器系の老廃物の排出を促すことができるので、内臓全般の働きが活発になり便秘や冷え性、婦人科トラブルの改善、生理痛の緩和などが期待できます。